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長文ですが是非お読みください。

私は先日、加賀市に対し「請願書」を出しました。

もっとも、結局はその体をなしていない物になりましたので

私の思いを綴った文章を市に提出したという事になりました。

私が何に関して市にそのような事をしたのか、何が私にそうさせたのか。

それは新しく出来る「総湯」についてす。

 

片山津温泉の守護寺の住職として黙っている訳にはいかないからです。

明治時代、片山津温泉の方々の熱心な思いで今この地にお寺が存在します。

片山津温泉を見守り続ける。それがこのお寺の役割です。

(また地元の方々にはお寺を大切に思って頂く。これも忘れてはならない点です。)

 

長文ですが何卒ご一読ください。

 

尚、市に出した文章そのままですが、一部改行をしています。

添付資料は載せていません。でも、その内容は文章の中でくみ取れると思います。

ご寛容ください。

 

 

 

加賀市は片山津温泉に4月完成予定の新しい「総湯」の名称を街湯にするとの意向の様ですが、名称を「総湯」にして頂きたく請願書を提出致します。

 

片山津温泉は今年開湯130年を迎えます。加賀四温泉の中でも開湯は一番遅い温泉地であることはご存知の通りです。

山中、山代、粟津の温泉地に習い、また歴史的にも意味合いとしても共同浴場の名称を「総湯」と名付けたのは至極当然のことであり、行政に許可を求めるものではありませんでした。

開湯当時の片山津温泉の町民も近隣の方々も共同浴場を「総湯」と名付ける事は当たり前の事で、誰も疑問に思わなかった事でしょうし異議を唱える者もいなかったでしょう。もしかして、共同浴場の言葉すら無かったかも知れません。皆で入る温泉は「総湯」だったのでしょう。

 

添付資料一枚目、二枚目をご覧ください。温泉評論家の石川理夫さんの文章です。

 

総湯は明治初めまでは「惣(そう)湯」と書き、こちらに歴史的意味が込められていました。中世に成立した惣村と呼ばれる村落自治共同体で、温泉と入浴利用の場が共有(惣有)財産の一つとみなされてきたことから生まれた言葉です。天の恵みの温泉はだれのものでもなく、みんなの宝。地域社会で共有し、共同管理し、利用すべきという考えに基づいています。温泉が個人の所有物となり、商売や投機の対象として一般化した近代社会とはまったく違う、本来の姿を保つのが総湯です。

総湯という歴史的名称をいまも保つのは石川県だけです。ほかは明治初期までは、代表的な共同浴場を惣湯と呼んでいても、明治以降「大湯」など他の名称に変えた温泉地が少なからずあります。

 

「総湯」と言う名称は歴史が有り、素晴らしい意味を持っています。大切にし、後世に伝えて行くべきだと思い知らされます。

 

次に添付資料三枚目をご覧ください。

 

富山県氷見市に今年12月オープン予定の温泉施設の名称が「総湯」に決定したとの記事です。

 

この温泉施設を運営するのは第3セクター会社「氷見まちづくり」だそうです。

行政が、氷見市が関わっている会社です。

 

「総湯」は富山県にまで使われるようになりました。

問い合わせたところ、公募で決定したそうです。氷見市民が「総湯」が一番相応しいと思われたそうです。

 

加賀市は「街湯の名称選考について」の説明の冒頭に「これまでの総湯のイメージを払拭し」とされていますが、一体、「総湯」のどの様な点を払拭しなければならないのですか。

悪い意味でも有るとでも言うのですか。片山津温泉の町民のみならず、氷見の皆さまにも払拭しなければならない点を説明できますか。

 

次に添付資料四枚目をご覧ください。

 

宗教法人愛染寺はこの度、「片山津温泉総湯」及び「片山津温泉惣湯」で

商標登録願いを特許庁に提出致しました。

提出の理由は新しい「総湯」は「総湯」であって欲しいとの願いからです。

 

前述の通り、「総湯」には歴史的に素晴らしく、そして重要な意味が有ります。

片山津温泉だけ「総湯」を使ってはならない、と言うのは如何なものかと思います。

拙寺は商標登録を出願しましたが、拙寺がこの先未来永劫、加賀市などに名称使用に伴う対価として何かしら金品等を要求することは有りません。純粋に「総湯」の名称を使いたいのです。名称を「総湯」にして頂きたいのです。

 

そもそも加賀市といえども、歴史に背を向けてまで街湯にする権限は無いはずです。

検討委員会や議会を経て街湯にした、その様な経緯を取る必要もなければ意味合いも有りません。「総湯」を使わせないために無理やり権威付けをしたと思われてなりません。

 

今まで通り、ごく当たり前に普通に自然に「総湯」の名称を使える様にお願いします。

今からでも遅くは有りません。「総湯」は「総湯」です。「総湯」にして下さい。

そして、皆で気持ち良く温泉に入らせていただきましょう。

合掌

 

加賀市片山津温泉11の1番地2

 

片山津温泉守護寺      宗教法人 愛染寺    住職 竹内秀岳

 

2012年3月22日