愛染寺について

愛染寺は片山津温泉をお守りするお薬師です



片山津温泉の街を抜け、趣きある苔むした石段を登ると、そこは霊峰白山と柴山潟を望む、絶好の眺望が広がる愛染寺の境内。正面に本堂、右手に護摩堂、左手に納骨堂が位置し、清々しい雰囲気の中、お参りに訪れる方々を静かにお迎えしております。

地元では「お薬師さん」と親しみを込めて呼ばれる愛染寺は、片山津温泉の守護寺として、温泉街の隆盛を見守り続けてきました。新年の初詣、春先の涅槃会、盛夏の燈籠流しなど、季節毎に地元の方々が楽しみにしている行事を行なっております。とくに8月16日に柴山潟で行なわれる「燈籠流し」はとてもとても幻想的で、片山津温泉の夏の風物詩として毎年多くの方が訪れる賑わいを見せています。

本堂の両脇に建てられた護摩堂と納骨堂「無憂」もまた、愛染寺の特徴を色濃く現わしている御堂。伝統工芸の盛んなこの加賀の地に建つお寺にふさわしく、双方とも随所に伝統工芸やアートを取り入れた、美術性の高い建造物となっております。この護摩堂を舞台に、昨今では仏事だけに留まらず、クラシックのコンサートやギャラリー展、護摩堂での仏前結婚式など、さらに地元に開かれたお寺として、新たな活用にも取り組んでおります。

お誕生のお初参り、七五三、ご入学、ご成人、ご結婚、ご出産など、愛染寺はこの地の方々の人生の節目に深く関わりながら、今も昔も、片山津温泉を一心に見守り続けて参ります。