愛染寺のご本尊と仏さま
ご本尊は秘仏「薬師瑠璃光如来」
愛染寺のご本尊は秘仏で、ご開帳は33年に一度。前回のご開帳は2003年(平成15年)、その前は今の本堂が建った1969年(昭和44年)です。写真にあるように普段はお前立ちのお姿が見えるようになっています。両脇は日光菩薩・月光(がっこう)菩薩、その両側には十二神将が薬師如来さまを囲んで配置され、薬師如来さまをお守りしています。
■移転前の金沢にあった「愛染院」のご本尊は「愛染明王」で、愛染寺の名前の由来となっております。
■現在、愛染明王さまは護摩堂に安置されております。
愛染寺にはたくさんの仏さまがいらっしゃいます
ご本尊の薬師如来をはじめ、大日如来、阿弥陀如来、弘法大師、釈迦如来、地蔵菩薩、准胝観音、十一面観音、千手観音、馬頭観音、日光菩薩、月光菩薩、毘沙門天、八臂弁財天、十二神将、不動明王、びんずる尊者(なで仏)、そして一年に一度、お正月の三が日だけご開帳される石仏の「出世地蔵」など、多くの仏さまに守られています。
■出世地蔵さまは、柴山潟の湖底から漁師の網にかかり引き上げられた仏さまです。柴山潟の湖底からこの世に出たと云うことで「出世地蔵」と名付けられました。
■八臂弁財天さまは、出世地蔵さまとともに外陣に安置してありますので、間近でお参りをする事ができます。
仏さまについて
薬師如来さま
病を治してくださる仏さま。湯治に訪れた人々は、温泉に来て薬師如来(お薬師さん)に病気や怪我が治るようにお願いしたのです。
阿弥陀如来さま
阿弥陀さまを念仏すれば、この世の生を終えた後も心安らかに楽しく暮らせるようになる、と言われています。
弘法大師さま
真言宗の宗祖で空海さまのことです。親しみを込めて「お大師さま」とお呼びしています。
大日如来さま
真言密教で一切諸仏尊の根本仏です。マンダラの中心に位置されています。
不動明王さま
大日如来の化身です。憤怒相(怖いお顔です)で、すべての悪から守ってくださいます。
愛染明王さま
欲望で身を滅ぼさないように、恐ろしいお姿で守ってくださいます。
縁結びにお力があり染め屋(紺屋)の守り神でもあります。当寺の護摩堂(平成13年完成)のご本尊です。
境内の仏さま
愛染寺の境内には白寿観音、水子地蔵、子安地蔵、金比羅大権現、稲荷大明神、西国三十三カ所めぐりの観音さまがいらっしゃいます。
金比羅さんは、藩政時代の金澤金比羅めくりの第八番霊場でした。現存している唯一のものと思われます。
西国三十三カ所巡りができます。一体ずつご寄進された方のお名前が刻まれており、金沢で寄進された方々をはじめ、加賀市の『中谷宇吉郎 雪の科学館』で知られる中谷博士のお母さまのお名前も見受けられます。
●水子さんのお参りもいたします。
水子供養のお参りは、前もってご連絡いただきますよう、お願い申し上げます。